2022年06月04日
ミキオサカベ21年春夏コレクション足元から作る高揚感と機能性を備えたファッションの形
(MIKIO SAKABE)の2021年春夏コレクションが、2020年10月17日(土)東京・渋谷ミヤシタパークで発表された。“足元”から作るコレクションの形ここ数シーズン、デザイナー坂部三樹郎は“足元”の虜だ。2018年からは、DMM.makeとコラボレーションのもと、スニーカーブランド「(GIDDY UP)」をスタートさせ、3Dプリントを使用した“ぷくぷく”ソールのスニーカーを展開。には、スニーカーを基軸としたコレクションをランウェイショーで発表した。足元への興味・関心は色褪せることなく、今季へと繋ぐ。キーワードは「歩くという行為の進化とファッションの関係性」。ショーピースは全て“足元”を起点にデザインされ、スニーカーの延長線上に繋がる形で洋服を作り上げたという。ファッションの視点から見ると、この製作アプローチは意外性でユニーク。というのも通常洋服は、胸から上、顔周りに目がいくようにデザインされている。しかし、ミキオサカベが理想としたのは、足元に意識を集め、そこから上へ上へと視線を上げていく動線。こういったアプローチからも、坂部三樹郎の探求心が“足元”に集中していることを感じられる。“乙女心をくすぐる”機能性ウェアウェアは、ー・アウトドアといったエッセンスを取り入れ、機能的に仕上げた。新素材を使ったタイトなレギンスパンツや(ちょうど大雨だったショー当日にもベストマッチだった)フーディジャケット、雨よけの付いたシャツワンピースなど。小花柄や大きな襟でロマンティックに仕上げたワンピース群も、ロゴ入りの白ソックスと組み合わせることで、快活な印象にまとめられている。白ソシャネルサングラスコピーックスは圧倒的な存在感で、足元に重点をもっていきたい坂部の望みを具現化させている。淡い色彩とフェミニンなディテールが生む“高揚感”「機能性、ウェアラブルなものを追求したファッションが増えてきたけど、本当にそれで人は幸せになったのだろうか…」とショー終わりに話した、坂部三樹郎のアイデアは、ハッピーなデザインに反映された。最新コレクションは機能性という“今のニーズ”に即しながらも、袖を通すだけで高揚感を味わえる要素に溢れている。カラーパレッブランドマフラーコピートは、ピュアなホワイトや淡いピンク、ライトグリーン、シトラスイエローなど、乙女心をくすぐるラインナップ。そこにホログラムのやふわり舞うなどの装飾や、ランダムな、ボリュームたっぷりのといったディテールがのれば、さはより高まり、装うことの楽しさを教えてくれる。
aoje3s at 05:28│Comments(0)